Dnzhn9gI971K56u8Q_rSlkKqTr1UC1cS5yEHG8mF1iE あなたは本当にできていますか? 看護師の誰もが知っている「傾聴」について考え直す | 今日も幸せな看護師人生を!

あなたは本当にできていますか? 看護師の誰もが知っている「傾聴」について考え直す

ニュース

傾聴を甘く見てませんか?

今回,紹介するニュースはこちらです.

「傾聴」は、多くの人がわかった気になっているだけで実践できていないことのひとつです

 

傾聴という言葉は,看護師なら学生のときに必ず耳にしたことがある言葉だと思います.

「受容と傾聴」

この言葉はセットで学び,看護学実習では先生から「実践しなさい」と言われて来たことだと思います.

 

 

ただ,そんな中で実際に病棟で働く中で感じたことは,この傾聴ができていない看護師が多すぎることでした.

患者のニーズとは何なのか?そのニーズを引き出すためには傾聴のスキルが欠かせないと思っていましたが,そんな中で「傾聴」についてのニュースを見つけたので是非とも皆さんには現場で少しでも実践していただけたらなと.

 

この記事を読んで,傾聴は対人関係において必須のスキルだということを再認識しました.

このニュースも看護に関わるものではないですが,現場で患者さんに対して使えるスキルだと思いますし,私個人的にはスタッフ間でも使ってほしい内容になっています.

 

それでは,このニュース記事について今からまとめていき,看護に使えそうなことについて考察していきます.

 

 

タテの関係をヨコにする

まず重要なことは「相手との位置関係」.

これは「嫌われる勇気」の本のアドラーも言っているように,人間関係を築くときには「タテの関係」ではなく,「ヨコの関係」を築かなければならないということです.

タテの関係を取ろうとする人(上司)は,会社内という組織内の上司・部下の関係が.あたかも人間としての上下であるという感覚で部下と接しようとしてくる.

社会的立場は組織上の立場で,上下の位置関係というものは存在するものの,人と人の関係の根本において上下はなく,「ヨコの関係」のスタンスにする重要性を述べています.

 

これは看護師-患者関係において,中々実践できている・意識している人は少ないのではないかと思います.

「転倒するので,動くときはナースコールを必ず押してください!」

「リハビリしないと動けなくなりますよ!」

こんな場面を病棟ではよく目にしていました.

 

患者に対してこのように高圧的で命令のような声掛けは,ヨコの関係が築けていると言えるでしょうか.

このように上下の関係になってしまっていると,なぜ動きたいのか?なぜナースコールを押せないのか?なぜ動きたくないのか?がわからない.つまり本当のその人のニーズを読み取ることなんてできないのです.

 

まず,傾聴を始める前の患者との関係を築く際には,同じ人間としての敬意を持って接することの重要性がここでは学ぶことができます.

 

人間関係・上司との関係については,以前の記事で書いているのでまた見てみてください.

 

 

全ては傾聴から始まる

そのヨコの関係を習慣化するためにも「傾聴力」を身につけることが重要だといっています.

そして,「傾聴力=ヨコの関係度バロメーター」と示されます.

つまり,傾聴できているということは,部下や他人に対してもヨコの関係が築けているということです.

 

傾聴は,コーチングにおいても一番重要なことです.

コーチは,コーチングを使ってクライアントの心の中にある「本当のこと」を会話の中であぶり出し,見極めていく仕事です.

傾聴力が上がれば上がるほど,クライアントが意識レベルと潜在意識レベルの両方で安心し,自分でも忘れていたような大事なことを思い出し,意識していなかったような大切なことが気付きとして顕在化してくる確率が上がっていくのです.

 

傾聴は,相手をちゃんと尊重しながら,そして承認しながら聞くことで初めて成立します.

相手を尊重し承認するには,相手に対する偏見やバイアスを避け,しっかりと真実相手についての本当のこと」を見つめていこうとする姿勢が重要である.

 

 

長くなりましたが,人間関係を築くときには全ては傾聴から始まり,相手への見た目や行動などの偏見にとらわれることなく,傾聴をうまく使いこなしていくことで,相手の真のニーズを引き出すことができるということですね.

どうでしょう?看護学校で傾聴がなぜ重要だということは知っている人が多かったと思いますが,「ヨコの関係度バロメーター=傾聴力」というのを意識している人は少なかったと思います.

患者との関係において,看護学生は患者より下,看護師は患者より上なのではなく,あくまで「横の関係」を意識していかないと傾聴することができないということがわかりました.

逆を言うと,中々患者とうまくコミュニケーションが取れない・しゃべることができない人は,もしかすると患者と「ヨコの関係」が築けていないのかもしれません.それは自分が原因か,それとも相手が原因か,その視点で分析してみるのもいいですね.

 

自分モードと相手モード

また,傾聴において大切なことは,「相手モードで聞く」ということです.

相手モードの反対は,「自分モード」

  • 人の話を聞いているのに、自分のことばかりを考えているモードです。人にレッテルを貼って、「この人は〇〇に決まっている」「〇〇なくせに何を言っている」などと決め付けながら聞く
  • 相手の話を話半分に聞きながら,次に何を話そうかを考えている
  • 相手の話を,PCで別の仕事をしながら聞いている

このように相手の話を聞きながらも,意識は自分自身のことにいっている状態が「自分モード」

つまりこれは「お互いを理解する」という意識が薄い状態で,これでは結果としてコミュニケーションの成果は低いものにならざるを得ません.

 

一方「相手モード」は相手が話していることに意識が集中している状態です.その状態では,自分自身のことに意識がいっていないので,相手に対する観察力や,話の内容の理解が非常に深くなります.

相手の気持ちについての理解力も高い状態なので,自ずと共感なども起こりやすくなります.

相手への尊重や承認を持ちながら,相手モードで聞いて初めて「傾聴をしている」と言えます.この状態は「聞く」ということに集中した状態.

つまり「聞く」ということに積極的な状態なのです.

傾聴を英語でActive listeningと言います.Active、つまり「消極的」ではなく「積極的」に聞くというのが傾聴なのです.

まとめると,「相手モードで尊重や承認を持ちながら,Active listeningを行っていこう!」ということですね.

 

 

認知症や精神疾患などの障害を持っている人に対して「相手モード」で話を聞いていたとしても,中々共感することが難しい場面が看護の現場にはたくさんあると思います.

ただ,「この人はもう何言っているのかわからない」とすぐに判断するのではなく,その人の本質を見極めるためには相手モードにならないと,理解することは一切できないのではないかと思いました.

ヘンダーソンが患者のどんなニーズを欲しているのかは「皮膚の内側に入り込まないとわからない」といっているように,相手モードで傾聴を使っていることで,真のニーズを知ることができ,そのニーズを満たすためのサービス,つまりは看護が提供できるようになるのではないかかと思います.

 

 

まとめ

今まで傾聴が大切なことを知っていましたが,それを使うために土台となる「ヨコの関係づくり」,そして相手モードになる重要性など,テクニックと傾聴についての本質を少しこのニュース記事で学べたと思います.

 

自分ごとでいうと,訪問看護を始めて一ヶ月間,まずは自分の顔をきちんと覚えてもらうように,挨拶回りをしていました.

やはり初対面の人に合うのは緊張しますが,今後の関係を築いていくためには「ヨコの関係」づくりを意識していかないといけないなと.

そして,よく言われてるのはコミュニケーション能力が高い人というのは,話し上手ではなく聞き上手.

話を聞いてもらえたら,誰でも気持ちいいし嬉しい,人はだれでも何かを他人に伝えたがっています.おしゃべり好きなお年寄りの方は多いですよね.

まだまだ訪問看護の新人の自分にとって,今できることがこの記事を読んで見えてきた気がしました.

 

また看護管理の視点でいうと,看護管理者-看護師スタッフの関係性に対しても言えることなのかなあと思います.

個人的な体験ですが,前の職場を辞めるときに「なぜ相談しなかったのか?」を散々言われました.その理由も私と看護師長との関係がヨコではなくタテであったがために,看護師長は私のニーズを引き出せなかったのかななんて思ってみたりしています.

今思えば,反面教師としての学びがそこにはあったので,そんなショックな体験も今後の自分の人生の糧にしていきたいと思います.

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました.

 

 

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