Dnzhn9gI971K56u8Q_rSlkKqTr1UC1cS5yEHG8mF1iE どのような職場が看護師をひきつけるのか マグヘットホスピタルに学ぶ"やりがいのある職場環境" | 今日も幸せな看護師人生を!

どのような職場が看護師をひきつけるのか マグヘットホスピタルに学ぶ”やりがいのある職場環境”

研究紹介

看護師として働くあなたにとって,職場に求める条件は何ですか?

 

看護師として働く際,あなたは何を職場に求めていますか?

働きやすさ?
福利厚生?
給料?
人間関係?
看護管理者の能力?

人それぞれに病院に求める条件はあって,「この職場で働く事ができて最高!」と思いながら働いている看護師は多くないと思います.

また,世間の看護師のイメージは決して良いとは言えるものではなく,イメージ通り3K(きつい,汚い.給料が安い)と言われるような職場環境は実際にはあると思います.

そんな中で働き方改革は病院でも言われていますが,世の中のニュース通り看護師にとっても働き方改革が良い方向に進んでいるとは言い難い状況です.

 

看護師不足も深刻な状況である日本にとって,1つの解決策として私が大学院で研究していた”マグネットホスピタル”というものを紹介したいと思います.

このマグネットホスピタルという言葉は,「優秀な看護師をひきつけて離さない病院」という意味であり,アメリカで生まれた言葉です.

この記事で,看護師にとって良い職場環境とは何かについて知っていただき,現場で働く看護師にマグネットホスピタルの言葉を覚えてもらえればと思います.

 

 

マグネットホスピタルとは

 

日本と同様にアメリカでも1980年代に看護師不足に悩んでいましたが,その中でも看護師の確保と定着に成功している病院がありました.

その後,そのように看護師の人材確保と定着に成功している病院のことを”マグネットホスピタル”と呼ぶようにになりました.

1994年にアメリカ西海岸のワシントン大学医療センターが最初のマグネットホスピタルとして認定され,現在では約500病院が認定を受けています.

日本は認定を受けている病院はありませんが,最近ではアジアの病院も増えてきており,中国の病院も新たに認定を受けています.

 

 

優秀な看護師をひきつける職場環境とは

 

アメリカではマグネットホスピタルについての調査が始まり,マグネットホスピタルで働く現場の看護師が,職場環境のどのような点にやりがいを感じているのかについて明らかにしようとしました.

現在,マグネットホスピタルの認定を行っているANCC(AMERICAN NURSES CREDENTIALING CENTER)では,それらの分析結果を踏まえて以下の14項目を挙げており,それらはマグネティズム(Magnetism:磁力)と呼ばれています

 

  1. 看護のリーダシップの質
  2. 組織の構造
  3. マネジメントスタイル
  4. 人事の方針とプログラム
  5. 専門職としてのケアモデル
  6. ケアの質
  7. 質の向上
  8. コンサルテーションとリソース
  9. 自律性
  10. 地域との関わり
  11. 教育者としての看護師
  12. 看護のイメージ
  13. 学際的連携
  14. 職能開発

 

この看護師をひきつけて離さない磁力(マグネティズム)として示される14項目が満たされているかどうかで,マグネットホスピタルかどうかが決まります.

となると,これらの項目が満たされている職場環境は,やりがいのある職場環境ということです.

「私は違う」という人もいるかも知れませんが,これはあくまでアメリカでの調査においてなので,全てが日本において適用できるかは言えませんし,個人的なサンプル数1の意見も入っていません.あくまで「多くの看護師にアンケートしてみるとを,こういった要因が出てきたよと」エビデンスを持って言ってくれています.

ただ看護のリーダーシップの質や教育,自律性など共感できる項目は多いと思います.

 

マグネットホスピタルのメリット

 

マグネットホスピタルって響きを聞くだけでカッコいいとは思いますが,じゃあ,マグネットホスピタルの認定を受けるメリットって何があるのかについて何があると思いますか?

マグネットホスピタルで働く看護師は,マグネットホスピタルでない病院で働く看護師よりも,

  • 看護の質が高い
  • 患者死亡率が低い
  • 患者満足度が高い
  • 看護師と医師との関係も良好
  • 看護師の離職率が低い
  • 看護師の職場満足度が高い

等があると報告されています.

マグネットホスピタルの認定を受けるためには厳しい審査の中で初回では約5年の歳月と,約900万近くの費用がかかると言われています.

しかし,一旦マグネットホスピタルの認定を受けることができれば,それ以上の報酬(病院のブランド力の向上など)があると実際にマグネットホスピタルで働く看護師たちは言っています.

 

 

まとめ

今回のブログでは,

  • 看護師をひきつけて離さないマグネットホスピタルについて
  • 14項目の看護師を引きつける職場環境(マグネティズム)
  • マグネットホスピタルのメリットはたくさん

について,ざっくり書いていきました.

 

働き方改革がホットワードになっている現代において,マグネットホスピタルの看護師が認識している「やりがいのある職場環境とはなにか?」について提示していくれており,この考え方は今後とっても重要な考え方になると思います.

前述にもある通りアメリカの考え方なので,全てが日本に活用できるわけではないと思いますが,将来看護師として「自分の職場環境はやりがいもあるし,最高だ!」と言えるように,このマグネットホスピタルという考え方がヒントになると確信しています.

 

参考文献
・Why became magnet? https://www.nursingworld.org/organizational-programs/magnet/why-become-magnet/
・What is a magnet hospital? What you need to know about this polarizing healthcare designation. https://www.rasmussen.edu/degrees/nursing/blog/what-is-magnet-hospital/
・桑原美弥子(2008).マグネット・ホスピタル入門 磁石のように看護師をひきつける病院づくり.東京:株式会社ライフサポート社.

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました