Dnzhn9gI971K56u8Q_rSlkKqTr1UC1cS5yEHG8mF1iE 最大のパフォーマンスを発揮する看護師になるために 「最高の体調」に学ぶ健康法 | 今日も幸せな看護師人生を!

最大のパフォーマンスを発揮する看護師になるために 「最高の体調」に学ぶ健康法

ビジネス本

日々の最高の体調を手に入れるための本

 

今回紹介する本は鈴木祐さんの「最高の体調」という本です.

全ての生物は「長寿と繁栄」を目指して環境の変化に適応してきました.

後世に遺伝子さえ受け渡せれば手段は問わないため,進化の仕組みは私達の個人の幸福や不幸など気にかけてくれません.

この本はそんな「人類の進化と現代のミスマッチ」による”文明病”に苦しむ現代人に対して,過去のエビデンスレベルの高い研究を基に最高の体調を手に入れるための方法を紹介してくれています.

働き方改革の目的にもあるように日々の生産性をあげることは,働く人々の日々の体調に左右されていると言っても過言ではありません.

日々疲労感たっぷりで眠そうに働く看護師と,元気いっぱいで笑顔にあふれた看護師,どちらの仕事の生産性が高いかと言われれば簡単だと思います.ただ,後者の看護師を実際に病棟で見たことある人ってどちらかというと少数派だと思います.

そう思うと病院で働いている看護師はストレスフルな社会にいるにも関わらず,ストレス対策がうまくできていない人が多いのが原因で,あんなに暗い雰囲気の病棟が多いのかもしれません.

なので,そんなストレスに苦しむ事が多い職業だからこそ,是非看護師さんにこの本を読んでいただきたいと思いご紹介します.

 

そしてこの記事では,最高の体調を手に入れるためにたくさんの方法を紹介してくれている中でも,自分の中で印象に残った3つのトピックを取り上げていこうと思います.

 

文明病の原因:炎症と不安

現代人にとって,炎症不安は体調の不調を引き起こす大きな要素となっています.

  • 炎症:入院されている患者さんの血液データとかでもよく見る炎症データとかと同じ類いのもので,「体が何らかのダメージを受けた時に起きる反応」
    これは外傷や肺炎のときだけでなく,「なんだか体調が悪い」というときにも炎症レベルが高く,とろ火でジワジワと全身を煮込むような形でも炎症反応は生じてしまうことがわかっています.
    この炎症反応は他にも睡眠不足,食生活(ジャンクフードなど),孤独感など現代人特有の日々の生活から上昇し,これが原因で寿命の低下や鬱病リスクも上がっていくがわかっている.

  • 不安:現代人特有の「ぼんやりとした未来への不安」が,脳に対して悪影響をもたらすことがわかっています.
    具体的にはこの不安は,記憶力の低下,判断力の低下,死期を早めてしまいます.
    このぼんやりとした不安の原因は現代における「未来の遠さ」だと言っています.
    狩猟採集民は明日食べていくための狩りは上手くいくだろうか,命の危険があるような猛獣に襲われないだろうかという目の前に迫った不安がメインでした.
    ただ現代人はこの仕事が将来自分のためになるだろうかなどの遠い未来への不安が現代人の不安のメインであり,人類の遺伝子には「遠い未来」に対するシステムが備わっていないことが現代人特有の不安になっています.

 

「なんだか体調が悪い」という日々を過ごしている看護師は多いと思いますが,患者さんを助ける仕事なのに逆に自分の寿命を縮めているのかもしれません.

やっぱりこのことからも患者を看護する前に,まずは看護師としての自分の体調を整えることの重要性がわかりました.

 

炎症反応対策:環境

炎症反応を低下させる方法の一つである環境についての方法を紹介しています.

前の記事でも書いたとおり人は環境に大きな影響を受け,Googleはその人と環境についての実験をたくさんしています.これは世界の大企業であるGoogleが従業員の健康に気を使っているのはもちろんですが,さらに奥底にある答えは,彼らが「環境」の力を信じているからです.

現代の環境と遺伝のミスマッチの中で,「自然」と「友人」の2つの環境に的を絞っています.

  • 自然:デジタルデバイスが発達しすぎた現代において,先程にも述べたとおり人の脳がゆるやかに興奮状態に陥っていることが問題となっています.そんな中で「自然とのふれあいによって確実の副交感神経が活性化する」ことが明らかとなっています.ということは自然と触れ合うことで体がリラックスした状態になることが科学的には明らかとなっており,具体的には
    太陽光を浴びる
    ・デジタルの自然を聞く
    ・公園に出かける
    ・観葉植物
    ・アウトドア
    などが挙げられています

  • 友人:狩猟採集民はもともと小さなコミュニティーでしか生活してこなかったので,脳は見知らぬ外界の人とは人間関係がうまく作れないようになっているみたいです.しかし,現代は人口の流動性が高まりインターネットなどを介して外部との交流は日常的になってきています.このミスマッチも現代人を苦しめる遺伝の1つだそうです.これを解決するには3つのポイントがあると言っています.
    ①時間:一緒に過ごす時間がながければ長いほど,接触回数が多ければ多いほど良好な友人関係を築ける
    ②同期:同じタイミングで同じ行動をすることで満足感が上がる.吊り橋効果みたいな感じ.
    ③互恵:「好きな相手に利益を与えること」で,信頼関係を築ける.相手に好きになってもらうには,まず
     自分が相手を好きになる,好意を伝えるというプレゼントを渡す.

環境が炎症反応を低くしてくれるということは,今後患者さんとのケアや関わりに何か”自然”を取り入れたことができそうな気がしますね.

また人見知りな自分にとって友人との関係の築き方についても方法を示してくれていたことは,人間関係をつくるためのテクニックとして覚えておきたいと思いました.

 

不安対策:価値

狩猟採集民は未来への不安は1日単位のため先行きの不安は生まれませんが,現代人は未来が遠くなってしまったため「ぼんやりとした不安」が生じるのです.つまり私達が取れる戦略は「未来を今に近づける」ことです.

研究で明らかになっていることとして,未来との心理的距離が近い者ほど不安に強く,セルフコントロール能力も高いということです.

そのための方法として,「自分の価値観をはっきりさせておく」ことです.価値観を明確に,そしてシンプルにすることで現在と未来にはっきりとした道筋ができ未来が今に近づいてくるということです.

自分の価値観がはっきりしていない人のために,はっきりするためのツールもこの本では紹介してくれています.

 

なぜ生きるかを知っているものは,どのように生きることにも耐えうる.

ニーチェ

 

やっぱり人は自分の価値観と違う行動をしたときには負の感情が生まれ,そしてそのことは自分の人生にとってはマイナスということがエビデンスとしてあることがこの章ではわかりました.

看護の現場では,患者さんのために寄り添った看護がやりたい看護師が,業務を時間内に終わらすために患者さんとの対話の時間を減らすことなどのジレンマなどでしょうか.

そういったジレンマを減らすために,管理者側の立場としてはスタッフの価値観を把握し,できるだけその看護ができるような環境整備をしていかないといけない役割もあるということを学びました.

 

まとめ

この記事をまとめると,以下のようになります.

  • 体調不良を引き起こす文明病の原因である,炎症と不安に対する対策をしていくことで体調を整えていく.
  • 炎症反応を低下させる方法の一つとして,環境(自然と友人)がある.
  • 不安を低下させる方法の一つとして,価値観をはっきりさせることがある.

 

 

そして,最後にどうしても書いておきたい部分があります.

それはミシガン州立大学のメタ分析によって明らかとなった,人の幸福感が高まるのは「貢献した」のを感じたときだそうです.

つまり,「自分の行動が他者に良い影響を与えていると確信できたときほど,私達の幸福感は高まりやすくなる」ということです.これは下の記事に書いたアドラー心理学でも同じことが言われていましたが,きちんとエビデンスのあるものだったんですね.

 

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私が言いたかったことは,貢献感という部分では看護師は他の職業よりも感じることができる職業なはずです.

しかし,私個人の意見ですが,看護師として働く日常に誰かに対しての貢献感を感じることで、人生が豊かになっている看護師は少ないと思います。

その理由は日々の看護が単なる業務・作業的になってしまっていることや,仕事に対する意義がを見いだせていなことが原因だと思います.

それを解決するためには看護管理者に必要なスキルとして,前の記事に書いたピープルマネジメントや,私達が行っている看護は患者に良い影響を与えているんだという意味付けをスタッフにフィードバックが必要性があるんだなと思いました.

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました.すこしダラダラ書いてしまいましたが,自分のメモとしてもこの記事を書いているのでご了承ください.

 

 

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